1995年に少年マガジンで連載され、1997年にはアニメ化された中華一番!
当時のアニメは途中まで放送されていたが、その続きである真・中華一番!が
約20年以上の歳月を経てテレビに帰ってきます。
今回はそんな真・中華一番!の一番のキーワードといってもいい
特級厨師という資格について語っていきたいと思います。
中華一番!とは?
時は19世紀の四川。そこに住む少年である劉昴星(リュウ・マオシン)が
亡き母のお店を継ぐべく広東省の広州にある陽泉酒家へ修行しつつ特級厨師を習得し、
後に伝説の厨具というチートじみた能力を持ち、
全て集めるとすごい事が起きるものを狙ってくる裏料理界という存在と戦うお話になりますが、
20年前の放送時は原作に追いついてしまったためラストの話がオリジナルになっていました。
今回の真・中華一番!では最後まで原作通りの内容がきちんと描かれますので
安心して見れることでしょう。
因みに調理の仕方もリアクションもアニメ版は原作以上にぶっ飛んだ内容となっているので、
もしかしなくても超絶リアクションの元祖といっても過言ではない
ミスター味っ子(アニメ版)の影響を受けているのかもしれませんね!
中華一番!の世界の特級厨師は中華料理会をも動かす存在
作中、特に真・中華一番!になってからはこの特級厨師という単語がかなりの頻度で登場します。(1話から間違いなく出てくるでしょう)
その影響力は料理界全てに及ぼされるほど絶大権力を持っている程なので
さながら水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか!?」という例のアレに
匹敵する物といえばわかりやすいかもしれませんね。
現実の特級厨師はこんな感じです!
特級厨師(とっきゅうちゅうし)は、中国で1988年に
引用元:Wikipedia特級厨師の項目より
「飲食服務業業務技術等級標準」が公布される前までに与えられた
国家資格の中で中国料理調理師の最高位のことである。
Wikipediaによれば上記の通り、どうやら今では配布されていないですが
代わりに現在の最高資格として特一級厨師というものがあるそうです。
因みに実在する特級厨師には
尹達剛(ワン・タッコン)、孫 成順(そん せいじゅん )等がいます。
特級厨師が実際どれほど難しかったかというと・・
中華料理歴16年以上でようやく審査対象でなれるので
特級厨師になる頃には恐らく50前後になっているというレベルです。
更にそこからなれるのはほんのひと握りで、上記に述べた孫 成順氏が習得した時代は
20人程度しかいなかったと言われています。
特級厨師になるとプロ相手でも料理を教えることを許されている程の権利があるところから
どれだけすごいものかがわかりますね!
現在の特級厨師ポジションである特一級厨師になるには最低でも14年以上?
上記でも述べたとおり現在では特級厨師の資格はなく、
代わりに現在の中華料理の資格で最高位になるのが特一級厨師というものです。
これになるためには次のような順序が必要です。
まず特一級厨師はいきなりなれるわけではなく、
以下の順番で五級厨師というものから順番にステップを踏まないといけないのです。
- 五級厨師
- 四級厨師
- 三級厨師
- 二級厨師
- 一級厨師
- 特三級厨師
- 特二級厨師
- 特一級厨師
三級厨師までは配菜、全菜、炉竈とよばれる鍋を扱うものの内から
一つ選んで受験できる模様。
二級厨師より上になると上記に加えて栄養学や食材等の料理知識に加えて筆記試験も行い、
クリアしないといけなかったりします。
そして問題なのは開催期間でこの試験は何と2年に1回しか行われないのです。
つまりどれだけ才能があったとしても最短で特一級厨師になるには
五級厨師を獲得してから14年はかかってしまうということになります。
特級厨師も16年最低かかるので如何に大変かわかりますよね!
因みに日本にも専門調理師というものもありますが
こちらは調理師を取得したあたりから大体7年前後で受験資格が得られるので
そこからもどれだけのものかがわかることでしょう。
そんな専門調理師になる為の第一条件である日本の調理師は
学校を経由したら1年、実務経験で取るなら3年という2つの選択肢があったりします。
まとめ
中華一番が20年以上の歳月を経て復活しますが、そのオーバーなリアクションや
調理法も含めて今の人たちが見ても間違いなく楽しいと思いますので必見です!
第1話のあの料理を食べてみたいものです。(敢えて伏せておきます)
そして特級厨師(現特一級厨師)になるのは大変だとは聞いていましたが、
ここまで大変とは思っていなかったので筆者もビックリでした。
因みにそんな特級厨師であるマオと戦う最大勢力が裏料理会です
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