第31回になる2019年11月14日放送の内容はクラゲの謎についてでした。
時期的にクラゲが現れると海で泳げなくなったりしますが、
あの刺される事で痺れる現象ってなんでしょうかね?
そんな数々の疑問に対して今回は解決してくれました!
因みにガリベンガーVについては以下でまとめてありますので
以下をご覧ください!
カワイイのかいっ!?
今回の3人は電脳少女シロ、カルロ・ピノ、花京院ちえり。
開幕早々ボディビル用語チックな言い方で、
「カワイイが服着て歩いてんのかいっ!」「おまかわ~♡」
と、次々と褒め合う三人でしたが、その中に・・
服裂いてやろうかいっ!
と、突っ込んでいく小峠教官に対してちえりちゃんが
ち「教官カワイイ~♡」
小「かわいくねぇだろ!」
と笑い?が取れたところで始まりました!
前回のお話については以下のページより見ることが出来ます。
クラゲの謎についての今回の千本ノック
今回の特別講師は鶴岡市立加茂水族館館長の奥泉和也先生。
加茂水族館というのは山形県のかなり辺境の地にあるそうで
開館時間は9:00~17:00(年中無休)
最寄り駅から徒歩90分
バスは1日5便(土日祝)
(平日は1日8便)
といった具合との事。
実はこの加茂水族館と言うのは1997年にサンゴの水槽で
偶然クラゲが発生したのを機に、このクラゲを主役展示した事で
V字回復したという、当時ニュースにもなった水族館なんですよ!
現在の展示数は60~70種類と世界一!
約5000匹のクラゲによるクラゲドームは圧巻!
そんなクラゲの魅力はと聞かれると奥泉先生は「キレイ」との事。
(続けざまにちえりちゃんもキレイと言う)
そんな魅力あるクラゲについていくつかの謎に迫ってくれました!
クラゲの傘はなんのためにある?
クラゲの頭の部分と思われる傘。
当たり前のようにありますが、一体何のために存在するのでしょうか?
動きからして泳ぐためにあると言う事はまずわかりますが、それだけじゃないです!
解答する前にミズクラゲをわざわざ持ってきてくれましたがこれが本当にキレイ!
(生まれて1月半くらい)
そしておもしろい答えをどうぞ!と猛プッシュの奥泉先生(笑)
答えの中に非常食と答えたかったといったピノちゃんに対し
以前娘の自由研究の際にミズクラゲを食用加工の応用で食べようとしたけども
まずくて食べれなかったそう・・
(中華料理の食材はビゼンクラゲなど)
そんなクラゲの傘の役割になるキーワードは拍動(はくどう)。
拍動とはクラゲが水中で行う収縮運動の事なのですが、
そもそもクラゲは心臓がないというから驚きです!
クラゲの傘の中には口、胃、そして栄養を運搬する放射管という血管の代わりのものがあります。
拍動をすることで胃に吸収された栄養を放射管を通して全身に運搬する働きがある
というのが泳ぐ以外の役割なんですね!
因みに血もなければ心臓も無い為、
この拍動が心臓の役割を果たしているという学者の方もいるようです
(諸説あり)
実際にエサをあげてみる
クラゲのエサになるのはエビの赤ちゃんのアルテミア。
早速あげてみると触手で捕まえた後、傘の中央にある胃袋に運んでいる様子が見えました。
クラゲはイソギンチャクやサンゴなどと同じ刺胞動物という仲間なので
消化器が未発達の都合上、人と違って口から食べて肛門から排泄という概念が無いです。
(だから口から食べて口から排泄する)
なぜクラゲは刺すの?
冒頭に述べた疑問が来ましたね!
人から見たら攻撃されてるようにしか見えませんが・・・
尚、解答の一つでキューピットの矢のように刺すと答えたちえりちゃんに対し、
鼻で笑ってしまう先生(笑)
キーワードは刺細胞(しさいぼう)。
字の如く刺す細胞なのですが、これだけではわからないので実際の映像を見せてくれました!
ミズクラゲの赤ちゃんの所に酢を投入すると異物と判断した結果、
毛が逆立ったようにバチバチと細胞から針を発射をしているのですが
その時速130キロ以上というから衝撃的です!
(生物界最速の現象とも言われている)
そんな針を対象に向けて発射し、毒を注入し弱らせてから捕食するという。
つまり、エサをとるために刺してきたんですね!
因みにこの毒針ですが、クラゲの破片が流れてきたときでも刺してくるので注意が必要です。
人にとって微毒かというと、ミズクラゲはそうなのですが
中には死ぬ場合もあるクラゲもあり、オーストラリアに棲息する
イルカンジクラゲに刺されて起こるイルカンジ症候群というのは
激痛や急激な血圧上昇を起こした結果、最悪死に至る事もある恐ろしいクラゲもいるようです。
奥泉先生も過去にカギノテクラゲというのに刺されて3日入院したとの事。
(刺されたときは痛くないが、30分くらいしたら急に高熱になったらしい)
海でクラゲが出たら海開きが終わる理由がはっきりわかる内容でしたね・・!
クラゲはどうやって増える?
パッと見繁殖方法が見当たらないように見えますが、どうやって増えるのでしょうか?
今回はミズクラゲの増え方を見ていきました。
大抵の生物は自ら分裂するか、ヒトと同じように受精して増えますが・・
キーワードはプラヌラ、ポリプ、ストロビラ、エフィラ、メタフィラ。
奥泉先生がクラゲにハマった原因とも言われるくらいキテレツな増え方をするようで
まずクラゲにはオスとメスがいてそれぞれ卵と精子を海中に放出します。
するとプラヌラという卵状のものが生まれ、これがどこかにくっつくことで
イソギンチャクのような形をしたポリプというものになります。
このポリプが水温15度以下になってくるとくびれた状態になったストロビラになり
このくびれた一枚一枚が赤ちゃんクラゲのエフィラというものになって海中に放出されます。
そして赤ちゃんクラゲであるエフィラが成長していくにつれて形を変えた
メタフィラというものになったあと、皆が良く見るクラゲの形へとなっていきます。
尚、ポリプの段階で根っこを次々と生やしていき、1か月で70倍にも増えると言います。
更にエフィラを放出したストロビラは根っこだけになりますが、
暫くするとまた触手を生やしてポリプになると言います。
つまり、また赤ちゃんクラゲを生み出すことが出来るのです!
こうしてみると恐ろしい繁殖力ですね・・!
実際に赤ちゃんクラゲのエフィラをみせてくれましたがまるでスノードームのよう。
(大きさも3.5mmととても小さい!)
ちょっと過程が長いので上記の説明を以下にまとめておきました!
名称 | 詳細 |
プラヌラ | クラゲの卵。どこかに付着するとポリプになる (木の枝だったり地面だったり) |
ポリプ | 水温が15度以下になるとストロビラに変化 尚、ポリプは根っこを次々と生やしていきひと月で約70倍に増加 |
ストロビラ | ポリプが次々とくびれた状態になったもの。 そしてくびれた一部分につき一個体の赤ちゃんクラゲであるエフィラが誕生する 尚、エフィラを放出したあとのストロビラの根っこは再びポリプになる |
エフィラ | ストロビラから独立したクラゲの赤ちゃん。 |
メタフィラ | エフィラが形を変えた状態のクラゲ。更に成長するとクラゲの形となる。 |
このクラゲの特徴は?
ちょっと変わった形のクラゲが登場したのですが
このクラゲ、1996年に発表された論文で無茶苦茶すごい特徴が判明されたとの事。
一体それは何なのか?どうやらピノちゃんは知ってる模様・・!
名前はニホンベニクラゲ。
そしてこのニホンベニクラゲが凄いのは若返る事が出来るクラゲとの事。
(京都の先生が14回若返らせたことがあるらしい)
普通のクラゲは絶命して終わりなのですが、このベニクラゲは
寿命が来ると団子状になったあとポリプになった後、新しいクラゲとして復活するようです。
先ほどの14回若返らせた先生はこの過程を14回見たと言う事になりますね!
美しきクラゲの世界
ここからは様々なクラゲの紹介をしてくれました!
サムクラゲ
卵の黄身クラゲとも呼ばれている白いクラゲです。
加茂水族館の一番大きいもので75cmという巨大サイズもあるという。
エサは大量のミズクラゲ。人類が牛や豚を食べて美味しいと言ってるような感じらしいです。
シロクラゲ
キノコみたいな形をしたクラゲです。
寒い時期に出て来るクラゲで大きさは約1.5cmで、大群で行動している事が多く
ちょっとすくうと軽く1000匹以上取れちゃう勢いとの事。
キタユウレイクラゲ
世界最大級のクラゲで
大人になると傘の直径が2.5m、触手の長さは約40mという特大サイズです!
うーん、でかい。
まとめや感想など
クラゲに特化した水族館があるとは以前聞いたことがあったのですが
いざその内容を見てみると、興味深い内容がてんこ盛りでした。
機会があれば是非この加茂水族館に足を運んでみたくなりました!
クラゲだけでもここまで深い内容ですから、海って広いですね・・
コメント