接骨院が保険を使えるのはよく知られていますが
鍼灸やマッサージに関しても保険が使えることはご存知でしょうか?
意外と知らない人もいるとはずなので、少しでも認識が広まってもらえたらと思いつつ
今回はそんな鍼灸とマッサージの保険についてお話していこうと思います。
鍼灸もマッサージもお医者さんの同意が必要です
その場で保険の処理をしてくれる接骨院とは違い、
鍼灸マッサージの場合は保険を使うためにお医者さんの同意が必須となります。
決められた内容、もしくはそれに近い症状に該当したらお医者さんに診断して貰い、
マッサージや鍼灸治療をする同意書というものを書いてもらってから
それを通う予定または通っている鍼灸院やマッサージ院等に提出して
手続きをしていく流れになります。
同意書は一度もらったらそのままずっと使えるわけではなくて、
6ヶ月に1度同意書を再び書いてもらわないといけません。
さらに問題があり、お医者さんによっては同意書を書いてくれない所もあり得るのが
すんなりいかない所ですね・・
しかし最近は東洋医学に理解あるお医者さんも増えてきていると思いますので
その確率も減っているかもしれません。
(割と高齢のお医者さんほど理解してくれない人は比較的割といるようです)
同意書を書いてくれないといっても協力してくださる治療院の方もどうやらいるようなので、
その場合は相談からしてみるのもアリではないかなと思います。
尚、交通事故に対しても適用は出来なくはないですが、
どうやら接骨院に比べて通りにくいという話も聞いたことがありますが
定かではないので、万が一事故に遭ってしまって鍼治療を受けたい場合は
一度話をしてみるだけでもいいのではないかと思います。
因みに保険の内容ですが、鍼灸とマッサージでは条件や中身が違ってきますので
分けて説明していこうと思います。
鍼灸の保険が使える条件
基本的に以下の内容に準じたものになりますが状態的に慢性的な疼痛に対するもののみに
限定されるので、急性症状のみ対応している接骨院とは対をなす内容になります。
- 神経痛
一口に神経痛といっても神経自体の範囲が広大というか全身に巡っているので当然広いです。いわゆる坐骨神経痛等の足が痺れたりするもの等がわかりやすいでしょうか。 - リウマチ
これは限定された症状なのでリウマチと診断されたら対象になります。
比率的には女性の方が多いと言われている膠原病(こうげんびょう)という
分類の症状です。 - 五十肩、四十肩
40~50代が特に多い原因不明と言われている症状です。
ある日突然なったら個人差はありますが肩が上がりにくくなったり腰に手がまわらなくなったりなどの動きが悪くなるアレです。
なりやすい年代じゃなくても可能性は秘めているのでその場合も該当するでしょう。
余談ですが五十肩の正式名称は肩関節周囲炎というそうです。
字の如く、肩の関節周りが炎症起きたというわかりやすい名前ですね! - 腰痛
腰痛といっても範囲がとても広いので難しい所がありますが、筋肉や靭帯に対する痛みなどだったりします。 - 頚椎捻挫後遺症(けいついねんざこういしょう)
漢字ばかりで難しいですがようするにむち打ちの事ですね。
例えば交通事故でぶつけられてその際にノッキングしたアレがそうです。 - その他(原因不明な慢性痛)
上記5つには含まれないものの原因不明の慢性症状になりますが、これはお医者さんに相談したほうがいいかもしれませんね。
あん摩マッサージ指圧で保険が使える条件
一方あん摩マッサージ指圧に関しては、身体のマヒだったり
動きが悪い状態(動きの制限など)に対してのみというかなり限定されていたりしますので、
疲労回復だったりリラクゼーション目的などで保険を使うことは出来ないでしょう。
具体例を下記に挙げていきます。
- 脳のダメージによる後遺症で不自由になってしまった方
- 入院等で長いこと動かせなくなった結果、歩行を始めとした動作が不安定になってしまった人
- 何らかの理由で腰や膝などが痛めていて寝たきりになったりが多い人
- 年齢の影響で歩行しにくくなって転びやすくなるような人
具体例は挙げてみましたが、もし症状的に微妙だなと思う方は
鍼灸同様にお医者さんに一度相談してみるのもアリかもしれません。
余談:接骨院にも保険使うには条件がある
接骨院は上記2つと違ってお医者さんの同意はいらず、
そのまま保険を使う事が出来るように見えますが
実は保険が適用されるに当たって条件はちゃんとあります。
詳しくは下記の記事に軽くまとめておきましたのでそちらをご覧ください!
まとめ
鍼灸マッサージが保険使えるけれども、お医者さんの同意が必要且つ
特定の条件でないとダメであるということがわかってもらえたら幸いです。
今回は記載しませんが料金制度も鍼灸とマッサージでは違ったりするんですよ。
保険は正しい内容で使っていけば大丈夫なものですので、もし該当する状態の人がいれば
一度保険が使える旨を伝えてみるといいかもしれませんね!
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