第34回になる2019年12月12日放送の内容は仏像の謎についてでした。
仏像といったら奈良や鎌倉の大仏が真っ先に浮かび、修学旅行先でも良くいく場所ですね!
しかし、仏像についてもっと深く知っているかと言うと案外わからない事もあるでしょう。
そんな疑問の一部を今回は解決してくれました!
因みにガリベンガーVについては以下でまとめてありますので
以下をご覧ください!
おしくらまんじゅう
今回の3人は電脳少女シロ、花京院ちえり、神楽すず。
季節的に寒いのか、開幕からおしくらまんじゅうを始める三人。
しかし歌詞が途中から出てこなくて詰まり気味になってシロちゃんは🐬ボイス発動!すると・・
吐くほどまんじゅう食わしてやろうか
と強烈な一撃を小峠教官がお見舞いしてきましたところで開催しました!
今日もちえりちゃんはカワイイなあ!
前回のお話については以下のページより見ることが出来ます。
仏像の謎についての今回の千本ノック
今回の特別講師の方は駒澤大学仏教学部教授の村松哲文先生。
挨拶と同時に小峠教官に合掌するので、仏像じゃないんですよ!
とツッコむも、直後数珠を教官にかけだす先生(笑)
今回も強烈な香りがしますね!
難題に入る前に仏像のイメージは?
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/buddha_nehanbotoke_daibutsu.png)
仏像のイメージっていえば皆さんどんな感じであるでしょうか?
しかめっ面しているものなどの印象が強いので怖い感じがして
若い人には近寄りがたいものの認識が強いように見えます。
ところが仏像はユニークなものも案外ある模様。以下はその一例を紹介してくれました!
五劫思惟阿弥陀如来坐像(奈良県 五劫院)
ごこうしゅいあみだにょらいぞうと読みます。
四十八の大願を成就する為長い間剃髪もせず修行をしたため、
髪がもっさりしている像になってます。
この説明の直後「小峠さん 美容院にいかれ・・」とすかさずボケる村松先生(笑)
2500年前からある話なので決して作り話ではないのです!
みかえり阿弥陀(京都府 永観堂禅林寺)
普通の仏像と違うのは横を向いているので大変珍しいものです。
これは昔有名なお坊さんに永観という方がいて、
修行時代に阿弥陀さんの周りをグルグルまわる修行をしていたのですが
途中でちょっと休んでしまった為叱りつけた際に振り向いたものが由来と言われています。
1000年近くずっと横向いてるから肩凝ってるといいだす村松先生(笑)
最も古い仏像はどれ?
候補が4つ出てきましたが、その中に仏像の起源とも言われるものがありました。
パッと見①が一番古そうに見えたのですが・・
それぞれの内容は以下になりますが、キーワードになるのはガンダーラ仏。
ガンダーラというのは現在のアフガニスタンからパキスタンに至る場所にあった場所で、
インドの北側辺りに位置します。
(西遊記の歌にもGandharaという単語があります)
ガンダーラは西洋の文化がものすごく入って来たと言われていて
ここで仏像が作られたと言われていますが、元々仏教では作ってはいけなかったとの事。
と言う事は、仏教を信仰していない人が仏像を作った説が考えられると言います。
因みに最初に仏像を作った人が何を参考にして作ったかと言うと
西洋人の顔をモデルに作られたと言われています。
仏像はそれから様々な地域に広がっていくのですが、最終的に仏像の顔は
その地域の人々の顔になっていった様です。
①スコータイ様式の仏像
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/220px-Tajlandia_-_ruiny_swiatyni.jpg)
タイのワット・マハタートという所の仏像で
13世紀につくられたと言われています。
上記の説明からして明らかにタイ人の顔をしていました。
②ガンダーラ仏
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/Buddha_National_Museum_of_INDIA01.jpg)
これが最古と言われている仏像でした。
インド国立博物館に現在はあり、1~2世紀頃に作られたと言われてます
③北魏の皇帝を模した仏像
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/275px-云岗石窟.jpg)
中国の雲崗石窟(うんこうせっくつ)という所にあり、
5~6世紀につくられたと言われています。
④廬舎那仏坐像(画像中央)
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/600px-Statues_of_Avalokiteshvara_Shakyamuni_and_Gautama_Buddhas_in_one_of_Tōdai-ji_temple_complex_halls._Nara_Nara_Prefecture_Kansai_Region_Japan.jpg)
見覚えのある仏像なのですが
これは日本の東大寺にある仏像で、奈良時代(8世紀)に作られたものです。
なぜ如来像が一番偉いの?
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/Shaka_Muroji_Mirokudo.jpg)
仏像には格付けがあるようなのですが、
その中でも如来像が一番偉いとの事ですが何故なのでしょうか?
(ここで数珠を落とす先生)
フリップで紹介してくれている仏像は如来も含めて以下になり、数字が大きい程格上です。
- 天部
仏教世界の守護神と呼ばれる存在。SPみたいなもの。
お寺の入り口にいる仁王像もこれに該当する模様。 - 明王
怖い顔をしてて、煩悩を焼く存在。
もともと大日如来の化身で、正しい道に導く為、憤怒の形相で救います。 - 菩薩(ぼさつ)
如来を目指して修行をしている存在で、冠や装飾品をまとう - 如来
悟りを開いた存在で布一枚の質素な姿。一番偉い。
如来像の特徴は?
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/220px-鎌倉大仏.jpg)
鎌倉の大仏も如来像の一つなのですが、どこを見たら如来像と分かるのか?
キーワードは三十二相。
インドでは昔悟った人は普通の人とは違う身体的な特徴が32あると言われているのが
三十二相で、鎌倉の大仏もそのうちの特徴がいくつかあるようです。
まずはよく見る額のほくろみたいなものがそうなのですが、これを白毫(びゃくごう)といい
眉間にある3本の白い毛が渦を巻いているもので、その長さは約4.5Mと言うから驚きです!
そしてこの白毫から光を放つ事で人々を救うと考えられています。
他には全身が金色に輝く金色相。殆どなくなってますが昔は全身金色だったようで、
金箔が塗られた跡が現在でもわずかに残っています。
頭の所が2段になっている頂髻相(ちょうけいそう)と呼ばれるものは、
仏の知恵を象徴しています。
奥深い仏像の世界
仏像はまだまだ奥が深いものが沢山ありますが、その一部を解説してくれました!
妙見菩薩(みょうけんぼさつ)
![](https://jouhousaga.com/wp-content/uploads/2019/12/Honkouji_15.jpg)
剣をもって渋谷のギャルのようなピースサインをしている仏像ですが
決してプリクラを意識したものでは全くなく、
ピースサインは刀印と呼ばれるもので、煩悩や悪魔を退散させる意味があります。
つまり剣とVサインで悪魔を払うと言う事になります。
即身仏
日本に十数体ある僧侶のミイラの事をいいます。
(山形県 大日坊瀧水寺 真如海上人はその一つ)
誰でもミイラになれるわけではなく、
偉いお坊さんが人々を救う為、魂の状態になって救おうとするべく
穴を掘ったところで最低限の飲み物だけ持って入り
衰弱して次第に亡くなっていくのですが
その後ご遺体に漆を塗って仏像にしたものが即身仏となり
悟りを開いた方と同様に大切に扱われ信仰されています。
日本でもミイラがあるんですね・・!
まとめや感想など
仏像と一口にいっても格付けだったり意味合いがあるのは勿論ですが
まさか作ったのが西洋人だったというのが一番驚きましたね!
今回の内容は沢山あるうちの一部でしょうから、また機会を見つけて調べてみたくなりましたね!
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